ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2022.12.25 06:51日々の出来事

「オドレら正気か?」はエンタメを目指す。

昨日の「オドレら正気か?」生放送の終了後、泉美
さんのスマホに、たけし社長からメールで「居眠り
しなかった。面白かった」と連絡があって安堵した。

「オドレら正気か?」はエンタメに徹する。
たけし社長に居眠りさせないという目標は、エンタメ
するために必要な要素だ。

たけし社長は、ワクチンを子供に打たせないために、
5000万円の自費を使って新聞に意見広告を出す運動を
始め、それにすぐさま応じて数百万円のカネを持って、
たけし社長を訪れたのが、ぷにゅっくすという福岡の
隊長だ。
それから全国の篤志家にこの意見広告運動が拡がって
いった。

ぷにゅっくすは、現在、来年7月の「愛子さま応援祭り」
の企画を進めている。
それほどの資金を出せる者が『ゴー宣』の読者にいたことが
驚きだし、大規模な企画を推進していける世間知と胆力を
持つ者が現れたことが感慨深い。

ただし、たけし社長は「ゴー宣道場」は苦手のようで、
「オドレら正気か?」は大ファンらしい。
ちょっとでも難しい話になると、忽ち寝てしまう。
観客席にいても、発言者として壇上に上げても、難解な
話になると寝てしまう。
わしの『ゴー宣』の読者なのに、難しい話は苦手なのだ。

わしは思うが、それが庶民だ!
フーテンの寅さんだって絶対にそうなる!

インテリのふりしてる奴だって、本当は分かってない。
「オドレら正気か?」を楽しめるだけでも、凄いことだ。
あれはギャグや冗談や暴走をやりながら、秘かに思想を
内包させるテクニックを使っている。
その思想もギャグも見逃がさないのが泉美木蘭さんの
地頭の良さだ。

泉美さんの反射神経の良さを見てると、昔、オールナイト・
ニッポンで、ビートたけしの相棒をしていた高田文夫を
思い出す。
高田文夫もビートたけしの速射砲のように喋りまくる話
の中から、ギャグの種子を見逃がさなかった。
そしてケラケラものすごく笑って反応していた。
その笑い声を聞いて、ビートたけしもノリにのって、
さらにギャグが加速していたのだ。
ギャグを出すためには良き反応者が必要なのだ。
(つづく)

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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